稼ぐ以上に消費できてしまう今の社会の怖さ




「稼ぐに追いつく貧乏なし」

古いことわざなので補足しておきますと、「稼ぐ」というのは、汗水たらして働くという意味です。不動産の賃料収入、投資の配当、デイトレードなどで、働かなくてもお金が入ってくる状態をさすのではありません。『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著 

筑摩書房刊)がベストセラーになり、「金持ち父さん」的考え方が広まって以来、不労所得にあこがれる人たちが増えているらしいのですが、それはとても困ったことです。「稼ぐに追いつく貧乏なし」は、一生懸命仕事に精を出していれば貧乏にならないよと、勤労を進める

言葉でした。昔は確かにそうでした。稼いだ以上には使えませんでしたから。多少は「つけ」「借り」「家賃の滞り」があったとしても、働いてそれなりの収入があり、分相応の生活をしていれば、貧乏にはなりませんでした。


甘い罠がいっぱい

しかし、今はちゃんと働いて給料をもらっていても、気をつけないと、クレジットカードの引き落としや、消費者金融で借りたお金(キャッシング)の返済で、給料が消えてしまう。払いきれない!という事態になってしまうことだってあるのです。

そうすると、「働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり」どころか、借金がどんどん膨らんでいってしまうのです。「借金に追いつく収入なし」というわけです。ところで、老後のお金の不安の根っこは(年金はあっても)稼ぎがなくなるところにあります。会社を退職

しても、何らかの形で働いて多少の収入があれば、貯金や年金が少なくても暮らしていけます。貧乏に待ち伏せされることはありません。会社を辞めても働いて稼げる自分をつくりたいものです。